血液の化学定量分析は血液採取時の生体成分を迅速に測定することにより信頼度は高まリます。
ブルートZ は無色透明な粒状プラスチックスで血清(血漿)と赤血球との中間にあたる比重をもち、表面積が大であるため優れた分離能力を有しますので短時間に且つ完全に血清(血漿)分離することができます。
product features
特徴
- 1.優れた分離能力を有します。
ブルートZは適切な比重と大きな表面積を有し、血液の遠心分離に都合の良い分離帯を形成しますので、血清(血漿)と血球が混ざらずに分離採取できます。 - 2. 血液凝固促進作用を有します。
ブルートZは血液凝固促進作用を有しますので、ポリスピッツを使用の場合でも容易に血清分離することができます。 - 3. 血液検査に影響を与えません。
ブルートZは化学的に不活性なので血清(血漿)の化学分析をはじめ、免疫血清学的検査などすべての血液検去に影響を与えません。 - 4. 使用法が簡便です。
1回の使用量(1~2㎖)を薬匙にとり、遠沈管に注入して遠心分離にかけるだけです。 - 5. 経済的です
ブルートZはシリコーン系分離剤と異り、遠沈管の洗浄が容易にできます。
how to use
使用方法
- A.血清分離方法
- ・血液を採取した遠心分雌管の中に1回分(使用量)のブルートZを加え、凝固後2,500~3,000回転で3分間遠沈します。
- ・遠沈後血球層はブルートZによってしっかリ固定されますので、ピペットを使わずに他の試験管に血清を移しかえることができます。又ピペットを使っても血球を吸引することはありません。
- B.血漿分離方法
- ・遠心分離管に抗凝固剤 を加えた血液を採取します。
- ・1回分(使用量)のブルートZを加え、2,500~3,000回転で3分間遠沈します。
- ・遠沈後は血清採取のときと同様です。
point of caution
ご注意
- 1.採血後直ちに遠沈を行う場合フィブリンの発生を見る時がありますが、この場合少量のブルートZを更に加えて再度遠沈を行って下さい。
- 2.ポリスピッツを使用して血清分離する場合は血液凝固を促進させる為、採血後なるべく早くブルートZを加えて下さい。
- 3.血液量の多少によりブルートZの量を増減して下さい。ブルートZの1回分の使用量は1~2㎖です。
Examination results
検査データ
- 1.血液凝固に及ぼす効果(衛生検査第29巻12号より)
- 採血直後にガラス玉及びブルートZ添加、遠沈後の残存フィブリノーゲン量の測定
A.30分後の残存フィブリノーゲン量
B.計時変化(120分迄)
- 2.血液検査に及ぼす影響(大阪府衛生検査技師会会報第44号より)
A.生化学検査に及ぼす影響について(測定値の比較)
B.トリオソルブ測定値に及ぼす影響について(測定値の比較)